日本の味・旬の味。《5月・野菜編》

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緑濃く、風薫る5月。この時期になれば、天気に恵まれると気温もグングン上昇。ビールを飲み干したくなるような、汗ばむ日も珍しくありません。

そんなビールのお供にふさわしい【そらまめ】は、5月から6月にかけて旬を迎えます。その形状から蚕豆、あるいは莢が空に向かって育つために、空豆とも書きます。主な産地は鹿児島県と千葉県。この2県で全国のおよそ半分の生産量を占めます。

たきこみご飯にしても、天ぷらにしても、そらまめきれいな色は食卓に彩りを添えてくれます。なお、香川県の讃岐地方では、そらまめを使った郷土料理として「しょうゆ豆」、「さわらの押し抜き寿司」があります。しょうゆ豆とは干したソラマメを炒って、漬けダレに一晩漬け込んだもの。さわらの押し抜き寿司は、さわらの漁場であり、春らしさの演出にそらまめが使われます。主にお祝い時に食されるものだそうです。

そらまめのおいしい期間は収穫して3日間だけ。さやのふくらみで豆の育ち具合がわかるので、3粒が揃ってふっくらしたものを選ぶのがポイントです。

Filed under: 食文化再発見の旅 — nakahashi 16:10  Comments (0)