商品が売れる前提条件は、消費者にその商品やサービスの存在に気付づいてもらうことです。消費者自身が顕在的、潜在的にも今直面している悩みや願いなどの問題を気付づいてもらい、この商品を手にしたら何がいいのか伝えることが大切です。どうしたら自社の商品を情報が氾濫した市場で認知してもらうかが肝となります。もっと欲張りに言うと、情報を伝えたい消費者はどんなアプローチなら必然的に接触できるかです。それを考えないプロモーションは砂漠の真ん中に店を出すようなものなのです。 ここで今新しい時代の変化があります。
インターネットが消費者の暮らしに欠かすことのできない道具となってきました。これまで開発された新商品の多くは雑誌、新聞、テレビなどのマスメディアに広告を掲載して消費者に認知してもらい販売につなげてきました。ところがインターネットが普及した今の市場にはこの方程式が成り立たたなくなりました。雑誌や出版の低迷、大手の広告代理店の売上ダウンは世の中の景気だけでなく従来型の広告効果がないことを如実に表しています。従来のマスメディアに加えてインターネットヤイベントなど消費者と接触する可能性のある主要なメディアを組み合わせてプロモーションを推進していく時代になっています。
さらに大きな変化した消費者やそのカテゴリーのオピニオンリーダーの使用感、感想、意見、体験などの声が書き込まれるようになりました。すなわち購入した後の情報共有が今の消費者に生まれたています。消費者が該当商品を購入する前に、インターネット検索して価格、機能、素材、類似品との比較調査をする中で、購入者のリアリティーある声は購入の意思決定に大きな影響力を持つようになっているのです。