もの研展示会情報「NIPPON MONO ICHI」-3

22年3月5日(金)~7日(日):リビングセンタ-OZONE

③子供の将来を祈り、加護を願う「香りの鎧」=京都発

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大河ドラマを彷彿させる、見事な鎧。
赤や紺、紫などの実に明るく華やかで、
見る者としては思わず息を飲み込むものがあります。

出展社は鎧廼舎・うさぎ塾。お話をうかがうと…
「これは都よろいと呼びます。昔の鎧は皮と金具で頑丈に作られていますが、
皮の代わりに和紙や京組紐、京金具を組み合わせ、
平安時代のみやびな威色目を施すなど、現代風にしたものです」

帷子の和紙に白檀の香木の香りを染みこませているのだそう。
お子様の七五三やお祝い事の時に着て、
将来の可能性と加護をお祈りするのが目的であり、
あるいは毎年11月23日に、世界文化遺産の上賀茂神社で行われる。
親子で着用してお参りする儀式「鎧着初式」(よろいきぞめしき)でも
着られるそうです。

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「美しい糸で威している鎧は日本だけです。
消えゆく美しい日本文化の心を、これからも伝えていきたいと願っています」

鎧以外に小物もありました。
兜の飾りのついた豪華な桐箱にはその子の大切なもの、
例えばへその緒を閉まっておいたりします。
ストラップのような「御栴壇」(おんせんだん)は、
鎧の胸飾りで、香木を使い作られているお守りです。

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なお、うさぎ塾ではこの鎧の教室も行っているとのお話でした。

なるほど、京都は文化の深さが違う。
京都在住の人々が古来の歴史文化を大切に守ろう、
という意識と意欲に深く関心しました。
                       
                      主任研究員 荒木隆一

Filed under: 特派員レポート — nakahashi 10:03
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