もの研展示会情報「佐渡もんまつり2010夏の陣」
7月30日~8月1日:日本橋NICOプラザ
佐渡もんの「巻いごねり」
「佐渡のいいものうまいもの!佐渡もんまつり2010夏の陣」が開催されました。
「佐渡もん」とは「佐渡の者」つまり「佐渡の人」の意味です。
海藻や魚の干物などの海産物がところ狭しと並ぶなか、
干物のとなりに珍しい「いごねり」がありました。
皆さんは「いごねり」を食べたことはありますか?
イゴ草という海藻を原料に作られる新潟県の特産品で、
見かけはこんにゃくにソックリ。四方を海で囲まれる佐渡では
いろいろな海藻が食卓に並ぶそう。その筆頭が「いごねり」です。
店頭の威勢良い佐渡もんの兄さんに聞けば、
イゴ草は岩場の海藻に絡みついて生えている海藻で、
これを煮て溶かし、濾過して冷まして固めたものが「いごねり」。
「佐渡もん」にとっては、毎日のように食べる代表的郷土料理のひとつ。
冠婚葬祭や祭の日には必ず振る舞われるとの話でした。
なお二本入り「巻いご錬り」は佐渡のみで販売。
私は長岡市育ちなので、「いご錬り」は四角いケ-ス入りの
「角いごねり」しか食べたことがありません。
丁度、売場に二種類並んでいたので両方買って家で試食してみました。
佐渡もんの「巻いごねり」(丸い皿の写真)は、
平たいイゴを筒状に巻いたもので、直角に7ミリ位の幅で切り、
ネギやすりおろしの生姜等ををのせ、酢醤油やうどんのつゆなどをかけて食べます。
「角いごねり」(角形の皿の写真)は、
薄く切って酢味噌でいただく他、サラダにも入れたりします。
さて「巻いごねり」の味はというと、
かめば佐渡の潮の香りが広がり、イゴ草の粘りとモチモチとした食感です。
蕎麦のように冷たくツルンとしたのど越しの良さも抜群。
「越後の冷酒を呑みながら、酒の肴にはサイコ-だよ!」と言った
佐渡もんの兄さんの言葉通りでした。
●巻いごねり=2本入り270円●角いごねり=250g 478円
主任研究員 荒木隆一
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