【特派員レポートVol.5】一杯1,500円でも納得「有田焼カレ-」
不況にも負けず、元気なご当地B級グルメブーム。
カレーの人気ぶりも見逃せません。
たとえば、
●神奈川県横須賀市「よこすか海軍カレ-」
●新潟県長岡市「長岡野菜カレ-」
●石川県金沢市「金沢カレ-」
●茨城県土浦市「ツイッペリンカレ-」など、
ご当地の歴史やゆかりを織り交ぜながら、各地のカラーを出しています。
そんな中、陶磁器の大産地である佐賀県・有田でも「有田焼カレ-」が
話題であるという情報をキャッチ。
佐賀県の有田・伊万里には昔、仕事で2回ほど訪れたことがあり、思い出のある土地柄です。そのうえ最近でもとある番組内で「全国47都道府県激うま駅弁ランキン」の1位に輝いたということで、これは見逃せません。
今回、都内の有名百貨店の催事で「大九州展」で販売されるということで、早速調査に行ってまいりました。
可愛い花柄の有田焼の鉢に盛られた焼きカレ-がいかにもおいしそう。
しかし価格を見るとひとつ1,500円也。高いなぁと思うものの、有田焼の鉢がセットであることを考えれば妥当な価格かもしれません。
それに器も二種類の柄から選べるのもうれしいところ。
そもそも焼カレーとは、昭和30年代の福岡県北九州市の門司港のある喫茶店から始まったのだそう。余ったカレ-を試しに、オ-ブンで焼いてみたところ、グラタン風の焼き上がりで香ばしく美味しい味だったので、早速メニュ-にのせたところ、大好評になったといわれています。
さて気になる有田焼カレーのお味はというと…
「焼きカレ-」なので、鉢についた焦げめが香ばしく、
真ん中にはとろけたチ-ズがたっぷりと濃厚でコクの深い味わいです。
しかも28種類ものスパイス入りとパンチがしっかり効いています。
素材を見ると国産タマネギや地元の鳥肉・牛肉を使用。すね肉を一週間じっくり煮込
んでいるそう。お米は佐賀の棚田米を使用と、地元の素材同士がハーモニーしていました。ちなみに辛さは中辛一種類のみ。
地元では、有田町の「創ギャラリ-おおた」の本店や、
もちろんJR有田駅の売店でも販売されています。
最近では東京の目黒にも出店と、その人気ぶりがうかがえます。
ほかに陶器を用いたご当地グルメのバリエーションが増えないかなと期待しつつ、
「有田焼カレー」が有田の町起こしのために、観光資源のために役立って欲しいものだと思います。
ものづくり研究所 特派員 荒木隆一
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