日本の味・旬の味。《9月・お魚編》

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突然のように訪れた秋の気配。秋の魚といえばやはり【さんま】。
猛暑の影響による不漁から価格高騰が話題となったのは
まだ記憶に新しいところです。

さんまは季節回遊魚で、秋に突如現れるものではありません。
夏から秋にかけて北から南、冬から春にかけて北へと
大きな群れを作って移動しています。

特に北から南下を始める秋が脂が乗っておいしくなり、
一説には銚子沖に下りてくる10~11月の終漁期が
もっとも脂肪分が多いのだそう。

さんま漁業の歴史は約300年前までに遡り、
熊野灘がさんま漁の発祥地となります。
明治時代まで200年あまりは、旋網漁業に頼っていましたが、
現在は棒受網漁業によって漁が行なわれています。

一般的に魚は光に集まりますが、さんまは特にその習性が強く、
一度光に集まると大群をなして同一方向に海面の上層を旋回運動し、
容易には離れないそう。その習性を利用するため、さんま漁の漁船には
大きな照明装置が備えられています。

さんまは栄養価も高く、焼きさんま以外での調理方法を楽しみたいもの。
また、肝もおいしいので、新鮮な生さんまならぜひ肝までどうぞ。

社団法人全国さんま漁業協会のサイト内で
さんまの料理集がダウンロード可能です。http://www.samma.jp/

Filed under: 食文化再発見の旅 — nakahashi 15:54
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