冬至
今日は1年のうちで最も日が短い冬至です。太陽が一番低くなる冬至と、一番高くなる夏至(6月21日ごろ)を比べると、日照時間はおよそ5時間もの差がつくんだそうです。
中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくると考えられてきました。ここから生まれた言葉が「一陽来復(いちようらいふく)」です。転じてこの日を境に運が上昇する、あるいは悪いことが続いても、回復してよい方向に向かうという意味もあります。
冬至の日といえば、ゆず湯に入ってかぼちゃや小豆粥を食べるのがならわしです。昔の人はなにかと節目の日に縁起をかつぎますが、合理的な側面も見逃せません。
・ゆず湯…香りの高いゆずは邪気払いに通じる一方、身体もポカポカ温まります。ゆず湯に入れば1年間風邪をひかないといわれる所以です。
・小豆粥…小豆の赤もまた、邪気払いの意味があります。
・かぼちゃ…長期保存ができるため、冬に栄養をとるための知恵でもありました。根野菜なので身体も温まります。また、冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこめるといわれ、かぼちゃを漢字で書いたときに「なんきん」と書くことも、冬至にかぼちゃをたべる理由があります。