2010 年 4 月 18 日
100年企業名鑑vol1.「日本最古の企業・金剛組」
飛鳥時代に代表されるものといえば、聖徳太子。
聖徳太子は仏教の興隆にも尽くした人物ですが、
四天王寺建立のため、百済より招かれた宮大工の
一人が創業したのが「金剛組」です。
創業は578年。日本最古のみならず、現存する世界最古の企業でもあります。
四天王寺にはじまり、法隆寺という歴史的遺産を築いた工法は、
いまもなお金剛組の工法に受け継がれています。
明治~昭和初期にかけては、困窮を極める事態を迎えましたが、
それを乗り越え、かつ戦後の寺社復興にあたっては
防火・防災・経済性にすぐれる鉄筋コンクリート工法を採用し、脚光を集めました。
宮大工としてのプライドを保ちつつ、伝統技術と近代建築を融合させた
新しい社寺仏閣を建築するという方向性こそ、今に生き残る術といえるでしょう。
このシリーズでは、創業100年以上の企業にスポットを当て、
その歴史と共に技や製品を紹介していきます。
Filed under: 100年企業名鑑 — nakahashi 12:41
No comments yet.