桜井広晴親方の根付

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素材:象牙
今や象牙は貴重品。ワシントン条約により輸出入が制限され、ますます入手が困難になり、作品の価値が高まるのは確実

職人:桜井広晴親方
身内、親戚などに彫刻家の多い家系に生まれ本家の長男。学校卒業後、迷うことなく根付けの世界に入る。その職人技は「貴重な象牙を、目印一つ付けず、いきなり彫り始め、見事に完成させる天才肌」といわれた、父親である先代ゆずり。自らを芸術家ではなく職人と称する、誇り高き職人。

技術:下書き無しで何百も同じものを作る
貴重な象牙に下書きをせず、彫刻刀の刃をあて、いきなり削り始める。そのスピードは想像をはるかに超えるもので、まるで象牙の中に造るものの形が宿っているかのよう。わずか3cm足らずの象牙の塊に施された細やかな彫刻。お客様が望めば、何百個でも同じものをつくる技。自他ともに認める唯一の根付け「職人」。


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桜井広一
銘:広晴。18歳で、父である先代・広晴に弟子入り。象牙彫刻一筋。東京都認定の江戸伝統工芸士で、象牙業界では第一号。昭和38年より十数年にわたり、東京象牙協同組合の理事を務め、昭和40年から60年までは後継者育成に専念し、数名の象牙彫刻師を育成する。「面白いものをつくって、驚かせてやろう」という遊び心をもち、江戸の粋を極める職人。

カタログ掲載例

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