もの研特派員報告
2012 年 2 月 9 日
新感覚のドライフ-ド「スゴカン」、西光エンジニアリング(株)より。ス-パ-マ-ケットを中心とする流通業界に、最新情報を発信する専門展示会、「第46回ス-パ-マ-ケット・トレ-ドショ-2012」が2月1日(水)~3日(金)東京ビッグサイトにおいて開催されました。
「静岡夢街道」には、静岡県商工連合会より選ばれた、地元名産食品業者が出品。ブ-スの中程には宮古島と乾燥もずくに取り組んでいる「西光エンジニアリング(株)」が出展していました。今回は「スゴカン」という新商品を出しました。「スゴカン」とは「スゴい!新カンかくの食感!」の略で、ミカンやトマトなどの果物や野菜を、自社のドライフ-ド乾燥機で強力乾燥させました。「気流導入型マイクロ波減圧乾燥機」という名前の機械で、日本では初めての実用化です。真空凍結乾燥に比べて、乾燥時間は1/27、総消費電力量は1/50程度の、画期的な省エネ設計です。乾燥させたサンプルは、他には、イチゴ・バナナ・しめじなどがありました。試作品なので価格検討中とのこと。
私が「ウッ!堅そう…」とためらっていると、そんな事はないですよ、ごらんのとおり。と言って、バリバリになったミカンを崩して、つまんでくれました。一口食べてみると、すぐに柔らかくなり、全く心配いりません。果物に、野菜も、旬のおいしさをそこなわず、そのままドライフ―ドにした、専門技術におどろきました。何より良い事は、冷蔵庫にたよらず、長期間常温保存が出来る事です。使用面においても省エネ・節電にも一役かっています。
調理例としては、ミカンなら、ヨ―グルトやアイスクリ-ムのトッピングに最適。しめじなら、炊き込みご飯とか茶碗蒸し、ピッツァなど、幅広く利用出来ます。今後の、いろんな料理の展開が楽しみです。
スゴカンのドライトマトや春きざす 荒木春雪子
主任研究員 荒木隆一
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