特派員報告:大学は美味しい・養殖の近大マグロ

第5回『大学は美味しい!!』フェアが、5月31日(木)~6月5日(火)高島屋新宿店にて開催されました。「日本を元気に!食の未来を明るく!」と

日本各地の大学が取り組んだ、美味しい研究成果が発表されました。

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北海道から東北~九州まで、34校の大学の作品、美味しい惣菜やお菓子など、地域食を活かしたものなど、様々です。会場では、女子大生が楽しく

販売、彼女達から試食をすすめられの味見も楽しいひとときです。

さて、会場内に「大学は美味しい」の食堂が出展されていました。

★近畿大学「近大マグロ中トロ丼」…1,260円

★信州大学「信州サンルチンそば」…840円

★青森県立保険大学「もち小麦ひっつみ」…630円。

中でも一番人気は、近畿大学の養殖された「近大マグロ中トロ丼」。マグロ好きな私は思わず入りました。一口食べると「新鮮で旨い!」とても養殖

されたマグロとは思えません。

海のダイヤとも呼ばれるクロマグロは、刺身・寿司の和食だけでなく、世界の高級食材として今やフランス料理でも人気上昇中です。

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近畿大学水産研究所では、32年間にわたりクロマグロの研究を続けて、平成14年には世界で初めて完全養殖にも成功しました。安心・安全の卒業証書

を授与された近大マグロの美味!

今では、株式会社ア-マリン近大の会社を設立して、本格的な大学発のベンチャ―企業がスタート。最近では、マダイ・シマアジ・トラフグ・更に幻

の高級魚クエなど多種にわたり養殖、各地に出荷しているようです。

そもそもの発端は、昭和23年、近畿大学初代総長、世耕弘一先生の言葉。「海を耕し、海産物を生産しなければ、日本の未来は無い!」という理念です。

海産物を、海からただ捕ってくるだけでなく、養殖して生産体制を造る、という発想と長年の研究・成果に心打たれるものがありました。

他には、こんな大学が出展していました。

★北里大学=盛岡石割桜から採取のビ-ル酵母使用「福香(ふくこう)ビ-ル」(330ml)…550円

★宮城大学=ニラの黄色+スケソウタラ高級すり身「黄ニラ揚げかま」(1枚)…252円

★鹿児島大学=種子島沖トビウオの魚醤「たねがしま魚醤油」(150ml)…480円

★松本大学=安曇野名物、地域の振興役「山賊焼」(1枚)…800円

★佐賀大学=ほんのり塩味、輝く野菜の宝石「バラフ」(70g)…300円

★東京家政学院大学=地域特産品、柚子の有効利用「ふじの煮」(150g)…600円

★東京農業大学=アマゾン河のフル-ツ、カムカム使用「カムカムドリンク」(190g)…120円

★北海道大学=ガゴメ昆布を練り込んだ「ガゴメコンブめんラ-メン」(140g)…400円

★北陸学院大学=加賀の伝統野菜、れんこんの洋風味「加賀れんこんのチ-ズケ-キ」(1個)…210円

★愛媛大学=大学内の田圃で農薬・化学肥料を使わない「愛媛大学の安心米」(2kg)…1,050円

クロマグロあしたの食を支へけり   荒木春雪子

主任研究員 荒木隆一

Filed under: なんだかんだ — hojo 20:10