産経新聞に掲載されました

s-s-e696b0e8819ee382b9e382ade383a3e383b32

3月16日付の産経新聞朝刊13面、「もの」は売れるはずをテーマにしたコーナーで紹介されました。

地域を軸足に考えろ

東京都渋谷区の「ものづくり研究所」は、30年近く通販会社で働いた北條さんが、地方の職人と消費者を結びつけようと昨年11月に設立した。「にっぽんを残そうプロジェクト」を進めている。
 北條さんは、自分自身で全国の職人を訪ね歩いている。「作り手には技術があり、『こうすれば売れるのに』という商品がたくさんある。それをアドバイスしています」。時期が悪いからものが売れないのではない、という。
「値段を超えた魅力を感じてくれるもの。値段に見合った付加価値があれば、消費者は買いますよ」低コストの大量生産とは正反対の方向を目指すべきだと説く。
「いいものを長く愛用する文化がかつては日本にあった。そういった暮らしを取り戻したい。いいものを探すのではなく、人を探す。「大事なのは人です。ものは人にくっついてくる」と北條さんはいう。
「これからの流通は、ここでしか買えないものだということを、一番考えないといけない。ものづくりを、地域を軸足に考えることだと思います」

Filed under: メディア掲載 — nakahashi 17:21  Comments (0)

ものづくり研究所ホームページがリニューアルしました!

ものづくり研究所ホームページがリニューアルしました!

2009年 静岡本山茶 「茶詰めの儀」

主催:駿府本山お茶まつり委員会
場所:静岡市 浮月楼

静岡市内のお茶生産者や流通加工業者、文化団体でつくる駿府本山お茶まつり委員会による「茶詰めの儀」が浮月楼にて行われました。

s-p1030301

この儀式は本山茶を愛飲したという家康公の故事にちなんだもので、今回出席者として参加しました。家康公は、本山茶の新茶を壺(つぼ)に詰めて井川の大日峠の茶蔵で熟成させ、秋に駿府城まで運ばせて味わったといわれています。茶詰めの儀では、壺に詰めるまでを行ったものです。

s-p1030306s-p1030303

もとは徳川幕府の代官屋敷のあった土地であり、後に15代将軍慶喜が謹慎の身を水戸から移した際に平安神宮を手がけた小川治兵衛が作庭を施したもの。浮月楼は明治期になって料亭として開業されました。

s-p1030313s-p1030315

久能山東照宮さんのご厚意により、徳川家康公の掛け軸が披露されました。10月24、25の両日に行う「駿府お茶壺道中行列」で駿府公園まで運び、久能山東照宮での「口切りの儀」で開封されるときに使われる籠です。

s-p1030318

うら若き3人のお茶姫の登場です。

 s-p1030321

壇上に用意された儀式のための道具一そろい。

 s-p1030335

故事に習い、選ばれた茶師が丁寧に新茶を壺に詰めていきます。一番右側の海野さんはEXILEのような髪型となっていました。

s-p1030352

粛々とした雰囲気の中で行われ、新茶が詰められた壺は掛け軸の前に供えられました。

 s-p1030350

そして3人のお茶姫による出席者への呈茶です。

よどみのない澄んだ黄金色が美しく、「ほほぅ」と思わずうなる上品な香り。口に含めばこれまたコクと爽やかさがハーモニーします。なるほど家康公が愛したのはこの風味でしたか…おまけにお茶姫に淹れられるとお茶もより味わい深いものに感じられますね。

 茶壷に入れられたお茶は秋まで熟成させるために山室に収められました。10月に「お茶壺道中行列」がとり行われ、久能山東照宮で「口切の儀」などを催す予定となっています。

Filed under: 2009年度 — nakahashi 16:31  Comments (1)