もの研特派員報告:十和田湖が育んだ「十和田水砂」

10月21日(木)~30(土) 幕張メッセで開催された
第4回国際ガ-デンEXPOにて、水の澄んだ十和田湖の写真に
大きく書かれた十和田水砂(とわだみずすな)の文字に思わず惹かれました。
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憧れの十和田湖が育んだ水砂です。
原石の塊をさわってみると大変軽く温かで、
軽石よりも軽い気がします。気泡もたくさん空いています。

出展者の(株)栗山ケイセキ様にお話を伺いました。
「特に鉢植えは大地から離れるので、土壌の環境が最も大切です。
水はけ・通気が良いのはもちろん、 水持ちが良くないとすぐに
乾燥してしまいます。「十和田水砂」なら
これらをバランス良く保ってくれるんです」

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「十和田水砂」の三大特長は、
★国産の軽石で最も軽い。★透水性は土の1,000倍。
★保水力は高く吸水率70%、もちろん天然100%です。

粒の種類は各種、用途により使いわけます。
大粒(10~20ミリ)中粒(6~10ミリ)は、鉢の植え込み材、
底石用で、小粒(3~6ミリ)は鉢・苗の植え込み材の他に、
溶液栽培資材等に用い、 細粒(1~3ミリ)は、
挿し木・播種の床土等に用います。

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なぜこのような軽石ができるのかというと、
十和田湖は火山の噴火のカルデラ湖であり、そのためだそうです。

一般の小売価格では下記となるようです。
★16リットル/10袋セット=¥8,100(税込)
★16リットル/3袋セット=¥2,500円(税込)

地元の秋田・青森の東北方面では、良く売れているそうですが
東京ではあまり見かけません。 東京方面では茨城県産「鹿沼土」や
栃木県産「鉢底石」、群馬県産「軽石」、 宮崎県産「ひゅうが土」が
主に販売されています。

私は、この原石を加工してインテリア小物や彫刻品や、
さまざまな商品開発ができそうだとそんな夢を見ました。

  水澄みて十和田水砂なる軽さ    荒木春雪子

                      主任研究員 荒木隆一

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もの研特派員報告 佐渡朱鷺大学第2回公開講座

2010年11月12日(金)
表参道ネスパス新潟3F会議室

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先週金曜日、第2回目の佐渡朱鷺大学が開講されました。
主催者「NPO法人さど」の代表理事、北條規氏
(株式会社ものづくり研究所、代表取締役)の挨拶のあと、
岩首集落の大石惣一郎氏による第1部講演会が行われました。

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今年収穫した棚田米のおむすびが参加者に配られ、
米作りの現場からの報告をおいしく味わいながら聞けました。

第2部講演会は「観光だけでは味わえない佐渡の魅力と
環境活動」をテーマにNPO法人さどの北條規氏、佐渡大願寺住職の
臼木悦生氏による報告です。

佐渡でなければ体験できないさまざまな体験学習は、
とてもイキイキとして魅力的でした。
中でも汗を流して泥まみれになって作ったビオト-プ作りは、
参加者全員の一体感が生まれた貴重な体験であったようです。 

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第3部はパネルディスカッションです。
パネリストは、IUCN(国際自然保護連合)プロジェクトオフィサ-の
古田尚也氏より、10月に名古屋で開催されたCOP10についての報告が
行われました。

世界中の無数の生物が、個々の環境に応じた相互の関係を築きながら、
多様な生態系を形成して、地球環境環境と私達の暮らしを
支えていることを、再確認させられる貴重なお話しでした。

続いて慶應義塾大学経済学部教授の大沼あゆみ氏より、
兵庫県豊岡市のコウノトリの野生復帰と稲作の経済効果、
コウノトリの野生復帰で増加した観光客数と支出額等を現地で調査され、
産業関連分析で経済効果をまとめた発表がありました。
 
結論としてこのような取り組みは、自治体が生物多様性保全を行うことの
積極的論拠になり、無関心な人々も積極的な評価を行う可能性につながる。
ゆえに佐渡の朱鷺の事例でも、その経済効果は充分拡大していくと予想される
とのことです。

今回の「佐渡朱鷺大学」の内容は、現地でに稲作作りや交流会活動報告、
国際会議報告、更に他地域の事例研究報告と、グロ-バルな立体的角度で
考えることができて大変勉強になりました。

佐渡の朱鷺と稲作の取り組みは、地球上の明日の自然と社会の、
より良い関わり合いを探る、貴重な社会運動のひとつなのだと
強く実感しました。

講座の後、「お食事処新潟食楽園」にて楽しい交流会となりました。

                  
                      主任研究員 荒木隆一

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もの研特派員報告 第4回国際ガ-デンEXPO開催

第7回国際フラワ-EXPO
第4回国際ガ-デンEXPO
第2回国際エクステリアEXPO
10月14日(木)~17日(日):幕張メッセ

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この展示会は4年前の出展社数732社が、今年は1,100社と順調に規模が
拡大しています。その要因として、
①園芸業界の主要企業の出展の増加、
②新ゾ-ン設立により多彩な企業の出展が増加、
③海外からの出店の増加が挙げられます。

本業界ではアジア最大とあり、海外からはアメリカ・フランス・
ドイツ・イギリス・ロシア・オランダ・中国・韓国・東南アジア各国の
参加があり、国際色豊かな出展となりました。

各国各社、特長・セ-ルスポイントが明確で、
来年発売予定の新商品も展示され、大変意欲的な展示会でした。

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園芸資材・用品、家庭菜園、ガ-デン雑貨、
ガ-デニング・ファッション、環境緑化、道具作業用品の各ゾ-ンに
分かれ、ツ-ルジャパン(道具・作業用品展)の大型ブ-スでは、
新潟県から三条商工会議所の出展で、主に園芸金物(剪定鋏)を中心に
10社が出展。 対抗して、兵庫県の三木金物も大きく出展しており、
枝や幹を切るノコギリ関係を主体に出品していました。

なぜ、こんなに花やガ-デニングが盛り上がっているでしょうか。
「21世紀は植物の世紀」と言われています。
地球上の人口爆発に伴う食糧危機・地球温暖化による環境変化が
あやぶまれ、人類の存亡の大問題として、
植物の重要性が認識されるようになったこと。
そして精神的な癒しの効果としても見直されています。

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身近な原因としては、高齢化社会・団塊の世代が定年後、
何を生き甲斐にするか、TVで放映されていた番組では、
①健康・医療 ②料理  ③園芸・ガ-デニングと並び、
大きな比重を占めています。
いわば、庭仕事や貸し農園での野菜作りの楽しみです。

このような家庭菜園ブ-ム・農業ブ-ムをふまえて、
新たに園芸業界に参入しようと異業種企業による出展も大変増えていました。

既存業界にとっても大きな刺激となり、好ましいことだと思われます。

                     主任研究員 荒木隆一

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