100年企業名鑑vol2.「日本最古の蔵元・須藤本家」

通のみぞ知ると賞賛される銘酒「郷乃譽」。その蔵元である須藤本家は
茨城県友部町に静かにたたずみ、地元では「杜の蔵」と親しまれています。
その歴史は平安時代末期の永治元年(1141年)に始まり、
現在は第55代目が蔵を継ぐ、日本最古の蔵元です。

良い酒は良い米から、良い米は良い土から、
良い土は良い水から、良い水は良い木から、
良い木は蔵を守り酒を守る

「酒・米・土・水・木」の大切さを代々口伝で語り継がれてきた家訓。
須藤本家では木を切ることは禁止され、敷地内には600本の樹木が生い茂ります。
水はすべて伏流水を使用。その水質の良さは評判で、
遠くの蔵元さんも大吟醸の仕込みに取水しに来たそうです。

代々守ってきた強い土、こだわりの米、そこへ長い歴史から編み出された
秘伝の仕込み方法が加わることで、至高のお酒が生まれます。
その「伝承古法仕込」も杜氏さえもすべてを知ることは許されない、
蔵の当主のみぞ知る、秘伝の技。

そして純米吟醸と純米大吟醸しか造らないという
あくなき信念を持った酒造りは、海外でも高い評価を受けています。
特にワイン評論家ロバート・パーカーJr.によるテイスティングでは
純米大吟醸“花薫光”が1位に選出。
また、花薫光【1993年】の720mlの販売価格は、1本US$13,000の値がついたとか。

各国のトップ・ソムリエに絶賛される、日本が誇る「SAKE」。
守るべきものは伝統技術だけでなく、自然もであることを教えてくれます。

 
このシリーズでは、創業100年以上の企業にスポットを当て、
その歴史と共に技や製品を紹介していきます。

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日本の味・旬の味。《6月・お魚編》

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6月に釣りが解禁される【あゆ】はちょうどこの頃に旬を迎えます。同じ川の鮎でも、水がきれいで上質の付着藻類が育つ、上流域のものほど味が良いとされます。ちなみに天然鮎には脂肪量が少なく、養殖鮎には天然の2~3倍も含まれているのだそう。

日本の清流の代表的存在ですが、英語でも「AYU」とそのまま通じるほど、日本特有の魚です。古くは万葉集の時代に登場するなど、日本人に親しまれてきました。あゆの語源は諸説あり、古語で落ちるを意味する ”あゆる”と秋に上流から下流に落ちる(あゆる)魚という説、、愛すべき魚(可愛之魚)など。

鮎の食べ方にも各地方にさまざまあります。鵜飼で知られる岐阜県長良川地方では「アユ雑炊」「かがり焼き」、佐渡「石焼き」、京都「源平焼き」、奈良・吉野の「釣瓶寿司」(日本三大くされ寿司のひとつ)があります。また、琵琶湖近辺では「稚アユの踊り食い」があり、珍味とされています。

美しい姿と香り高い味わいに賞賛を集める鮎ですが、毎年高知県にて『利き鮎会』なるものが開催されています。この大会では全国の鮎自慢の川から持ち寄られた鮎の姿、香り、わた、身、総合の5項目で審査されます。

2009年は全国48河川から3119匹が出品され、見事グランプリに輝いたのは、岐阜県飛騨川水系の和良川の鮎。準グランプリには青森県・赤石川、新潟県・荒川、静岡県・気田川、岐阜県・和良川、愛知県・寒狭川、広島県・水内川、高知県・鏡川、富山県・神通川の7河川。旅の参考にぜひ。

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もの研特派員報告「おむすびパン登場!」

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5月のある日、変わったモノが、パン屋の店先に並んでいました。
おむすびの形なのに、よく見るとどうもパンのようです。
陳列台の説明カ-ドには新発売「おむすびパン」と書いてあります。
おもわず拍手!早速買ってしまいました。
いつもさまざまな種類のパンを作って販売しているHOKUOのパン。
私がよく利用する、新宿エ-ス北店で見つけました。

どう見ても一見おむすびです。ちゃんと下に海苔が巻いてあったり、
白ゴマをまぶしてあります。海苔の巻いてあるものを食べてみると、中にはきん
ぴらが入っていました。
白ゴマをまぶしてあるのはひじきが入っていました。
パンと海苔ときんぴらの、洋と和のコラボした味わい。でも、なかなかイケる味です。

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写真は、海苔の巻いてある「きんぴら」と、白ゴマの「ひじき」です。
おむすびパンのシリ-ズは、この他に「鶏そぼろ」・「茶豆のずんだ」の計4種類。
お値段は、どれも一個157円(税込)。でも、おしい事に期間限定商品なのです。

私は、洋と和の食文化を巧みにミックスして、商品化する面白さに惹かれました。
ショップの前で若い外人のカップルが、不思議そうな顔をしてながめていました。

「Oh!OMUSUBIPAN!」

                            主任研究員 荒木隆一

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