■平成22年8月東京・周辺の展示会

【第1週】
●第5回アグリフ-ドEXPO 2010/3(火)~4(水)/ビッグサイト/無料
●住まいの耐震博覧会2010夏/7(土)~8(日)/ビッグサイト/¥500事前登録無料
●癒しフェア2010in東京/7(土)~8(日)/ビッグサイト/¥1000
●滋賀ほんまもん展/4(水)~6(金)/表参道Rin3F
●からむし茶屋展/2(月)~4(水)/NICOプラザ
●燕の洋食器即売会、下取フェア/5(木)~7(土)/NICOプラザ
●十日町、生産者と語るこだわり市/7(土)~10(火)/NICOプラザ

【第2週】
●幻の織物「柳井縞」展示会/11(水)~12(木)/Rin 3F

【第3週】
●第3回居酒屋産業展/17(火)~19(木)/ビッグサイト/¥500事前登録無料
●第2回飲食店開業支援展/17(火)~19(木)/ビッグサイト/¥500事前登録無料
●第1回アミュ-ズメント・サ-ビスEXPO/17(火)~19(木)/ビッグサイト/¥500事前登録無料
●第1回フランチャイズ・独立開業支援展/17(火)~19(木)/ビッグサイト/¥500事前登録無料
●第11回国際鉄道模型コンベンション/20(金)~22(日)/ビッグサイト/¥1500
●越後民芸家具と新潟漆器・竹塗(卓袱台等)/17(火)~20(金)/NICOプラザ
●新潟職人展「作り手からのメッセ-ジ」/21(土)~24(火)/NICOプラザ

【第4週】
●第24回ジャパン建材フェア/27(金)~28(土)/ビッグサイト/無料
●グッドデザインエキスポ2010/27(金)~28(土)/ビッグサイト/¥1000(27日(金)のみ18:00~21:00)
●新潟木工展「森で散歩はだしで三歩」/25(水)~29(日)/NICOプラザ

【第5週】
●桐の浅野、加茂総桐たんす展/30(月)~9月5(日)/NICOプラザ

■8月各地の展示会(静岡・富山)

【第2週】
●家具と美術工芸品フェア・骨董百貨祭/14(土)~16(月)/高岡テクノド-ム
●静岡○ごとワイド!うまいもの祭り(日本全国のうまいもの&スイ-ツ)(第1弾)/12(木)~15(日)/ツインメッセ静岡/無料

【第3週】
●静岡○ごとワイド!うまいもの祭り(日本全国のうまいもの&スイ-ツ)(第2弾)/20(金)~22(日)/ツインメッセ静岡/無料

【第4週】
●高岡住まい博2010(住宅機器)/28(土)~29(日)/高岡テクノド-ム

■8月百貨店催事
【第1週】
●暮らしのアイデア百貨市/4(水)迄/京王百貨店新宿店
●ジャパンクリエ-ションウィ-ク進化するニッポンの繊維/4(水)~10(火)/三越日本橋店本館1F
●ジャパンクリエ-ションウィ-ク和紙・CREATION/4(水)~10(火)/三越日本橋店本館5F

【第2週】
●本物を創る16人の職人/8(日)~17(火)/松屋銀座店1F
●ジャパンクリエ-ションウィ-ク進化する「紙」の世界/11(水)~17(火)/三越日本橋店本館1F
●ジャパンクリエ-ションウィ-ク日々のモノ市/11(水)~17(火)/三越日本橋店本館5F
●初秋を彩るクラフトフェア/14(土)~18(水)/三越日本橋店7F

【第3週】
●夏の大九州展/18(水)~23(月)/伊勢丹新宿店
●伝統家具とクラフト展/18(水)~23(月)/高島屋日本橋店
●第13回三越ワ-ルドウオッチフェア/20(金)~29(日)/三越日本橋7F

【第4週】
●ヨ-ロッパヴィンテ-ジ雑貨&創作作家フェア/25(水)~31(火)/松屋銀座店8F

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もの研展示会情報「癒しの空間三人展」

7月16日~20日:表参道Rin3F

「杉の丸太ベンチと癒しの部屋」

宮崎産杉材の工芸作品、藍染の手紬染織作家、
手描き柄の日本人形作家の展示会として
「癒しの空間三人展」が開催されました。

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一番の主体は、宮崎在住の建築工芸作家
(有)アトリエ・グロ-バル、グロ-バルヴィレッヂ「綾」の
川野紘造さんの企画作品です。杉の丸太を並べたベンチやベッドがありました。

丸太には節がたくさんあり「間伐材ですか?」と尋ねると
「これは宮崎産の杉のB材(B級品)です。これらは皆パルプにされてしまうので、
もったいないので家具にしようと思い立ち、ベンチやベッドを造りました。
単に丸太を並べ、乗せてあるだけだから取り外し可能です。寝てみると指圧されているようで慣れると快適、知り合いの医者も感心しています」

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私は早速、座ったりベッドに寝ころんだりしてみました。
背骨に杉の丸太が快く当たり、指圧されている感覚です。
厚手の綿毛布を一・二枚敷くと丁度良い寝心地です。

もうひとつ、不思議な木の部屋が造ってありました。
大人が一人寝るには丁度良い空間です。
川野さんは、「以前、カプセルホテルに泊まった時に思いつきました。
地震が起きても大丈夫の木製の個室を造ろう!」

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廻りはすべて杉の合板と桧の集成材。
入口は二枚の障子戸。床には杉のB材の丸太が敷かれています。

「多目的ユニットボックス」と書いてありましたが、
疲れた現代人の「癒しの部屋」です。
好きな音楽を聞くリスニングル-ムにも最適。
間接照明が取り付けてあり、快適なご主人の隠れ家になりそうです。
私も一つ欲しくなりました。

これらは平成20年12月経済産業省より
地域産業資源活用事業に認定され、開発してきた
宮崎県産材による企画作品です。

いずれも、注文生産品。展示見本の参考価格
●ベンチ(二人掛け用)=W:1,000×D:500×H:400 ¥37,800
●二段ベッド=W:2,000×D:1,000×H:950 ¥252,000
●多目的ユニットボックス=W:2,100×D:1,200×H:1,160 ¥945,000
                                
                               主任研究員 荒木隆一

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もの研特派員報告 茂田井宿(もたいしゅく)と、大澤酒造の銘酒「明鏡止水」

「シブ-イ宿場町なら、茂田井宿が絶対おすすめだよ!」
佐久平駅の観光案内のおじさんに教えてもらった茂田井宿は、
訪れるまで名前すら知りませんでした。
茂田井宿は中山道の望月宿と、隣りの芦田宿の間の
「間の宿」(あいのしゅく)として栄えた町。
北は浅間山、南に蓼科山を望む、田畑の拡がる丘陵地帯です。

ゆるやかな坂道に沿って酒蔵が続き、江戸時代の風情がそのまま残ります。
不思議なことに人が全く歩いておらず、実に静まりかえった町で
山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」のロケ地にもなったそうです。

私は旅から帰ると、早速、型絵の制作に取り掛かり、
6月の「美工展」に「茂田井宿」を出品しました。
作品2点のうち、坂道の石垣に沿って続く作品が大澤酒造の酒蔵です。

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当地は、日本酒ファンにはうれしい二大酒造元、
大澤酒造と武重本家酒造があります。有名な銘柄は大澤酒造の「明鏡止水」。
全国新酒鑑評会で毎年授賞する銘酒ですが、訪ねると試飲させてもらいました。

仕込み水は蓼科山の伏流水。磨き抜かれたキリリとした喉越しの良い地酒です。
「明鏡止水」という商標も実に見事。「荘子」の論語「徳充符」にもありますが、
意味は「曇り無き鏡と静かな水、何のわだかまりも無く、澄み切った静かな心の状態」です。

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大澤酒造の創業は、元禄2年(1689)に溯ります。
「明鏡止水」が生まれて満15年を迎えますが、地産地消の酒とのこともあって、
長野県の限られたお店にしか販売していないそうです。
東京でも最近、こだわりの地酒を扱う一部の酒屋さんで販売されるようになり
私も宝探しのごとく、あちこちの酒屋さんを探しまわりました。

なお大澤酒造は、酒蔵を利用して民俗資料館と山林美術館も併催しています。
こちらも見応えあります。「茂田井宿」、ぜひ一度おすすめのシブ~イ宿場町です。

           酒蔵の坂をくだりて新走り    荒木春雪子

◆「明鏡止水」のお値段
大吟醸720ml=¥2,625(写真の品)・純米大吟醸720ml=¥3,150
純米吟醸1.8l=¥2,751・垂氷1.8l=2,520・勢起1.8l=¥3,780
                          

                                  主任研究員 荒木隆一

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