もの研展示会情報「NIPPON MONO ICHI」-2

22年3月5日(金)~7日(日):リビングセンタ-OZONE

②真壁石を使った花や緑の植木鉢「ici」=茨城県真壁発

「真壁石」なるものをご存じでしょうか?
かくいう私も全く知らなかったものですが…

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真壁石とは、関東の名山である筑波山・加波山・足尾山で採れる
良質な花崗岩をいい、ふもとの町、真壁町や大和村は昔から真壁石の産地
として知られてきたそうです。
これまでは、墓石・城郭・神社などに使われてきました。
主な用途は墓石や仏石などで、作った残りの破石は捨てられているそうで、
実にもったいない話です。

出展者の宮川建材金物店にたずねると、
「この真壁石の大きな特長は、石の吸水率が極めて低いことです。
あまり水を吸わない石なので、穴を開ければ水が溜まりやすいのです。
ここに注目して破石のかたまりに穴を開けて、
花や植物を入れて植木鉢として活用しようと考えました。
見た目も悪くないし、落ち着いた感じなので、長年見ていても飽きがきません。
例えば、真壁石の盆裁・真壁石の野菜栽培ポットなどいろいろと活用ができますよ」

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そして名づけられたブランド名は【ici】。
フランス語で【ここに・今】の事です。
産学協同プロジェクトとして、筑波大学芸術専門学部の
学生と一緒に形を創りあげたそうです。

日本古来の石を使っても、モダンなインテリアのワンポイントとしての
活用もできる。単に墓石の残りと思わずに、アイディアとデザイン次第で
見事に生まれ変わる、奇術のような不思議さに感動しました。

                           主任研究員 荒木隆一

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