もの研特派員報告 佐渡朱鷺大学 第5回公開講座 「大学の環境サ-クルによる生物多様性保全活動報告」

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12月13日(火)、原宿から続く表参道は、クリスマスの光り輝くイルミネ-ション。そんな光景を見ながら、表参道ネスパス新潟に向かいました。
午後6時から、ネスパス新潟3F会議室に於いて「佐渡朱鷺大学第5回公開講座」が開講されました。
最初に、主催者の「NPO法人さど」の代表理事、北條規氏(国指定重要文化財北條家)の挨拶がありました。

■第1部 早稲田大学環境ロドリゲス他・3サ-クルの活動。
今年9月に実施した早稲田大学環境ロドリゲスを中心とした、首都圏の大学の環境サ-クルの生物多様性保全活動の報告と、これからの学生の
かかわり方についての報告がありました。一般的な常識に捕らわれず、改めて「佐渡の観光のメインを何にするか」とか、素直に「今回の活動の
反省点」まで含め、若い学生さんらしい新鮮な魅力に溢れ、鋭い問題点の指摘もありました。
続いてディスカッション。講師は、月刊「環境ビジネス」の編集部課長、織田竜輔氏が、専門家の角度の見方で、出席者の意見も聞きながら
活発なデイスカッションとなりました。

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★「丸の内佐渡特選館」のお知らせ。
2010年8月のオ―プン、丸の内の国際ビル1F、佐渡の特選品約200種類を並べるアンテナショップです。運営者側からの最近の説明とPRがありました。

■第2部 佐渡の代表的酒蔵「北雪」。「朱鷺認証米で造った本醸造酒の紹介と試飲会」。
講師は、北雪酒造、日本酒学講師の大西美香さん。大西さんは女性でありながら、酒蔵の現場を知り尽くし、日本各地から海外まで販売の仕事も
されている、日本酒の酒学のプロ。話が具体的でわかりやすく、質問にも的確に答えていただきました。
うれしい事に、講演の最中、出席者に新製品の「大吟醸」と「特別本醸造」の飲み比べ、試飲会が行われました。
これは、今年6月、新潟県佐渡地域が石川県能登地域と共に、日本で初めて「世界農業遺産」に認定された記念に「朱鷺と暮らす郷づくり認証米」で醸した、
特別限定酒です。口に含むと、コクとキレ味に微妙な味わいの違いがあります。こうして、口と耳からの酒学の勉強会となりました。

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講演の後は同会場にて、佐渡の地酒やビ-ルを酌み交わしながら、楽しい交流会や名刺交換会となりました。
佐渡朱鷺大学は、出席するたびに、佐渡の新しい取り組み方の実例と同時に「今の日本の環境問題にどのように取り組むか」を考えさせられる、
内容の深い公開講座です。次回は来年春、皆さん今後も大いに出席しましょう。

主任研究員 荒木隆一

Filed under: なんだかんだ — hojo 10:55