もの研展示会情報「癒しの空間三人展」

7月16日~20日:表参道Rin3F

「杉の丸太ベンチと癒しの部屋」

宮崎産杉材の工芸作品、藍染の手紬染織作家、
手描き柄の日本人形作家の展示会として
「癒しの空間三人展」が開催されました。

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一番の主体は、宮崎在住の建築工芸作家
(有)アトリエ・グロ-バル、グロ-バルヴィレッヂ「綾」の
川野紘造さんの企画作品です。杉の丸太を並べたベンチやベッドがありました。

丸太には節がたくさんあり「間伐材ですか?」と尋ねると
「これは宮崎産の杉のB材(B級品)です。これらは皆パルプにされてしまうので、
もったいないので家具にしようと思い立ち、ベンチやベッドを造りました。
単に丸太を並べ、乗せてあるだけだから取り外し可能です。寝てみると指圧されているようで慣れると快適、知り合いの医者も感心しています」

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私は早速、座ったりベッドに寝ころんだりしてみました。
背骨に杉の丸太が快く当たり、指圧されている感覚です。
厚手の綿毛布を一・二枚敷くと丁度良い寝心地です。

もうひとつ、不思議な木の部屋が造ってありました。
大人が一人寝るには丁度良い空間です。
川野さんは、「以前、カプセルホテルに泊まった時に思いつきました。
地震が起きても大丈夫の木製の個室を造ろう!」

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廻りはすべて杉の合板と桧の集成材。
入口は二枚の障子戸。床には杉のB材の丸太が敷かれています。

「多目的ユニットボックス」と書いてありましたが、
疲れた現代人の「癒しの部屋」です。
好きな音楽を聞くリスニングル-ムにも最適。
間接照明が取り付けてあり、快適なご主人の隠れ家になりそうです。
私も一つ欲しくなりました。

これらは平成20年12月経済産業省より
地域産業資源活用事業に認定され、開発してきた
宮崎県産材による企画作品です。

いずれも、注文生産品。展示見本の参考価格
●ベンチ(二人掛け用)=W:1,000×D:500×H:400 ¥37,800
●二段ベッド=W:2,000×D:1,000×H:950 ¥252,000
●多目的ユニットボックス=W:2,100×D:1,200×H:1,160 ¥945,000
                                
                               主任研究員 荒木隆一

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