日本の味・旬の味。《4月・お魚編》

tai

サクラサク―なにかとお祝い事の多い4月。
魚の王様、【たい】もこの時期に旬を迎えます。

地上で桜が咲き誇るころから新緑までにかけて、
この時期の鯛を特に「桜鯛」あるいは「花見鯛」と呼びます。
色鮮やかなピンク色の美しさも見事ですが、冬の間に引き締まった身に、
産卵を目前に控えて栄養をたっぷりたくわえたことで
このうえない鯛のおいしさを味わえます。

高級魚の代名詞のような鯛ですが、
最近では養殖技術の高まりから、身近な魚になりつつあるようです。
特に、養殖真鯛の生産量では、愛媛県が日本一。
もともと瀬戸内の鯛は有名ですが、「鯛めし」のほか、
県内では鯛専門のお食事どころがそこかしこに見られます。

なお、タイ科の魚は13種程度しかいないのにも関わらず、
「鯛に似ている赤い魚、美しい魚、美味しい魚」の意で
タイにあやかろうと、「タイ」の名が付いた魚はなんと約200種もいるんだとか。

「名(な)は体(タイ)を表す」とは、お魚の世界にもいえそうです。

Filed under: 食文化再発見の旅 — nakahashi 15:40  Comments (0)