新潟は桜満開
2010 年 4 月 20 日
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この葉、どこかで見たことありませんか?
そうです。料理の飾り付けとして使われる「木の芽」。正体は山椒なのです。とれたての葉からは、よい香りがします。
山椒といえば、もうひとつ。いぼいぼがある木の部分は「すりこぎ」として使われます。
今日では山椒は実を食するイメージしかないかもしれません。こうした利用方法を知るだけでも、人の知恵のすばらしさ、自然のありがたみを感じることができます。
飛鳥時代に代表されるものといえば、聖徳太子。
聖徳太子は仏教の興隆にも尽くした人物ですが、
四天王寺建立のため、百済より招かれた宮大工の
一人が創業したのが「金剛組」です。
創業は578年。日本最古のみならず、現存する世界最古の企業でもあります。
四天王寺にはじまり、法隆寺という歴史的遺産を築いた工法は、
いまもなお金剛組の工法に受け継がれています。
明治~昭和初期にかけては、困窮を極める事態を迎えましたが、
それを乗り越え、かつ戦後の寺社復興にあたっては
防火・防災・経済性にすぐれる鉄筋コンクリート工法を採用し、脚光を集めました。
宮大工としてのプライドを保ちつつ、伝統技術と近代建築を融合させた
新しい社寺仏閣を建築するという方向性こそ、今に生き残る術といえるでしょう。
このシリーズでは、創業100年以上の企業にスポットを当て、
その歴史と共に技や製品を紹介していきます。